がん患者さんの症状コントロールは、これまで個々の症状に焦点を当てて取り組まれてきました。
しかし、がん患者さんの症状の特徴のひとつとして、症状が多種多様で同時に複数の症状を体験していることが挙げられます。身体的な症状だけでなく心理・社会的な症状も出現し、出現している症状同士がお互いに影響しあっていることも少なくありません。このような複数の症状をひとつの症状群として捉える考え方が”Symptom cluster”「症状クラスター」という概念です。
症状クラスターを明らかにし、症状クラスター全体に効果的なマネジメントを検討するための研究に取り組んでいます。